2009年、JGFA主催 国際カジキ釣り大会が7月23日より26日に静岡県下田市にて開催され、26本のカジキがキャッチまたはタグ&リリースされました。エントリーチームはオーナーボート88隻、チャーターボートト9隻。2,3隻のキャンセル艇がでたものの,100隻位の船が3日間カジキを求め走り回りました。
今年の特徴は前年にも増し60から80フィートの船が増えた事、ヤマハのカスタム80f、ニューハトラス60f、安田造船のブレイカーズ61f。最近の船はコンピューター制御エンジンの高出力エンジンを搭載しスピードは35から40ノット。霧の為スタートはゆっくりだが霧が晴れるとその性能は計り知れない。
もう1つの特徴は今年から30Lbのタックル設定が出来た事。80Lbのタックルで釣るのに対し、2倍のポイントが設定された。逆転優勝を狙い、30ポンドのタックルを使用するチームが出てくる。ヒットコールを聞いていても30Lbがかなり使用されている。
わがチームも初日は50Lbを5本。2日目からキャップテンの判断で30Lbを5本使用した。今回は大会前から30ポンドのファイトが楽しみだった。2日目のルアーを流した直後、アウトリガークリップがはずれリールがなる、一瞬リールが止まり、シイラかなと思ったとたん再びリールが鳴り出した。いつもの様にGOをかけスローに戻した瞬間、取り込んでるタックルの視線のすみでカジキのジャンプ。大きさからクロカワカジキ。4.5キロにセットされたドラックをいとも簡単にラインを引き出してゆく。船のバック体制を取るまでに400mは出ている。テンションを掛けながらバックしラインを巻き取ってゆくが巻き取るラインより又走られてせっかく巻いたラインが簡単に引き出される。ドラックを1キロ単位で上げてゆくがあまり上げるとラインブレイクが心配になる。取材艇が脇に付きカメラの構える姿が見える。あと200mのところでフット軽くなり、痛恨のフックoff。20分位のファイトタイムだった。
30Lbのファイトは今後の釣りに色々参考になり,今後も楽しみになりそうだ。他の大会も30ポンドのポイント設定があれば、使用するチームは増えて行きそうだ。
今年度の優勝チームは1日目に50Lbで2本のクロカワカジキをT&Rしたフェニックスが逃げ切り3回目の1位に輝き、2位は1日目の30Lbで4時間以上ファイトし釣り上げた(220kgオーバークロカジキ)マリンツナクラブ、3位はホワイトロータスチーム。
釣られたカジキはクロ、マカ合わせ、1日目12本、2日目7本、3日目7本。合計26本でした。黒潮の勢力が弱く、危惧された釣果も終わってみれば26本。100隻近い船が走り回った成果だが、それなりに楽しめた大会でした。